Yocchi's property man
戦士の銃
「銀河鉄道999」で登場
「宇宙戦士の銃 コスモ ドラグーン」
主人公 星野鉄郎は、
土星の衛星「タイタン」で、ホテルを営む老婆から穴だらけの「帽子」と
一人前のさすらう宇宙戦士が持つ銃「コスモ ドラグーン」をもらう。
「宇宙戦士だった息子の形見」を鉄郎に授け
鉄郎を「ぼうや」と呼ぶこの老婆、何を隠そう「トチロー」の母親である・・・
「戦士の銃・コスモ ドラグーン」の製作者は「大山トチロー」。
当初、全宇宙に4丁しか存在しないハズであったが、
NO:0も加わり5丁に・・・
途中で改良を受け”次元反動銃”へと進化。
原作初期のデザインとは異なりますが、劇場版公開時には
ほぼ、現在の形になっています。
画像は、「バイス製・金属モデル NO:2 星野哲郎バージョン (1st)」です。
側面にはトチローにパテント(特許権)を付与された日付なのか
「1.25.2979」(2979年1月25日)の刻印が・・・。
律儀に特許を取っていたのか・・・・
ちなみにパテント・ナンバー(PAT.NO)は「999」。
また、デザインの元になった銃ですが、
以前、松本零二氏が書いた書籍の中で
コルトM1851「ネイビー」と書かれていたり
コルトM1848「 ドラグーン」だと書かれていたり
真相は曖昧な感じでした。
どちらが元銃というより1847〜1851年代の
「コルト社製パーカッションリボルバー」を
広く指していらっしゃったのかも知れません。
コルトM1848「ドラグーン」は、1848年アメリカ「陸軍」の制式拳銃で
「竜騎兵(乗馬歩兵)」が使用した銃。
「戦士の銃」は「次元反動銃 コスモドラグーン(宇宙竜騎兵)」。
名前からしてこちらが元銃と言われるのも納得。
ただ、宇宙を海と呼ぶ「宇宙海賊キャプテンハーロック」からすれば
「海軍」の制式拳銃だったM1851「ネイビー」が元銃というのもアリ・・・かと。
また、
近年「ビッグ コミックス ゴールド」で再開された「エターナル編」では
コスモドラグーンのルーツについて触れられており、それによると
「1848年式ドラグーンピストルとして南北戦争の初期に勇名を馳せ、後世の歴史に
名を止めた名銃のその宇宙的改良(コスモコンバージョン)モデルがこれである。」
とあります。
このことから現在ではコルトM1848「 ドラグーン」が
元銃だと言う説が広く認知されているようです。
所々にパテントの刻印が。
ローディングレバーも稼動します。
トチローも以前はタイタンのぶどう谷で暮らし、
そこで「戦士の銃」を作ったのでしょう・・・
↓バレル上部には「GRAPE VALLEY TITAN 」(ぶどう谷・タイタン)の文字が・・・
↓マズル部の「チューリップ・ハイダー」らしき・・・消炎器?
↓シリンダーに打刻されたナンバー「2」 (ちょっと見えづらいかも・・・)
いつのまにか鉄郎のシリアルは「NO:2]に・・・
「NO:4」じゃ〜なかったのかなぁ?
総金属製の「戦士の銃」・・・
重いし長いし、ファストドロウには向いてないと思うのですが・・・
※ 2008.3.24 加筆。
2007年12月23日、TAITOから「オトナ プライス」と題し
「1/1戦士の銃」がクレーンゲームの景品として全国の
ゲームセンターにお目見えしました。
以前に発売された「ユウビ造形」のガレージキット「戦士の銃」を
彷彿とさせるその作りは、パーティングラインが未処理であったり
塗装が少々荒いものの景品としては十分納得出来るレベルでした。
特筆すべきはグリップの木目処理!
一丁一丁、木目に違いが見られるようです。
そこで、「バイス製金属版」と「タイトー製プライス版」の
形状を比べてみました。
上「タイトー」 下「バイス」
圧倒的な大きさの違いはこの際 置いといて
各パーツの形状・構成などに目をやると
両者は「似て非なるもの」で、結構違いが見られます。
左「タイトー」 右「バイス」 .
チューリップ・ハイダーやボルトの形状の捉え方が異なる点や、
36口径のネイビーと44口径のドラグーンくらいの違いなのか?
シリンダーの大きさからくる各部のバランスのとり方が
双方の「戦士の銃」の印象を大きく分けているようです。
左「タイトー」 右「バイス」
(↑ほぼ実寸です)
そして、もっとも特徴的な差異はココ↓
上の「タイトー」は、あくまで松本零二氏の設定に準じた造形で、
下の「バイス」は、コルト・パーカッションリボルバーに準じた造形。
上「タイトー」 下「バイス」
実銃が無いだけに、作り手の定めた基準の違いからくる形状的な差異・・・・。
どちらが良いとか悪いとかの問題では無く、同じ「戦士の銃」を目指し
出来上がった双方の「戦士の銃」。
お互いのコダワリが見え両者ともカッコ良いぞぉ〜〜!
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