Yocchi's property
man
ドクのプロポ
Back To The Future Delorean Time Machine Doc's Futaba RC Radio
米 1985年。 映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場。
監督 ロバート・ゼメキス
製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ
科学者”Dr エメット・ラスロップ・ブラウン”(通称ドク)は、
米・デロリアン社製自動車「DMC-12」をベースにタイムマシンを開発。
画像は、その自動車型タイムマシンの実験走行時に
使用したプロポ(送信機)のレプリカです。
基になったプロポは日本の双葉電子工業株式会社製。
1983年に発売されたこのFutaba製「FP-T8SGA・P」プロポは
PCMプロポの先駆けで、ノーコンや挙動がグッと抑えられ
RC飛行機者にとって憧れのプロポだったのであります。
現在利用されているナローバンドとは違う「旧バンド」プロポの為
今では使用出来ません。
このプロポが画期的だったのは、後ろのモジュールを交換する事で
27MHzと40MHzを変更出来たのです。
話をドクのプロポに戻しまして・・・(;^_^A
このプロポはアメリカの「bfcoulombe.com」社製プロップレプリカです。
裏にはマジックでサインとレプリカ製造年月日が・・・(汗)
巷に出回っている「bfcoulombe.com」社製プロップレプリカの中には
前面左下「PCM」の文字色が赤
「PCM」と緑「PCM」の物が
ありますが、これはフタバプロポの生産時期による差異で
初期生産分は緑色それ以降は赤色になっています。
文字の色以外 前面からの見た目に違いは無いものの
後発の赤文字プロポはバージョンUPされていて
プロポ背面にスイッチが追加されています。
しかし、劇中のプロップは「PCM」緑色が正解。
↑中央やや下にあるのがプロポのメインスイッチですが、
ドク仕様の部分とは連動していません。
また、このスイッチには誤入・誤切防止の為にロック機構がついており、
黒いレバーを引っ張りながらロックを解除してON・OFFを切り替えます。
↑前面右側にあるクリアーレッドの特徴的なスイッチ。
上の赤いインジケーターランプと連動しています。
これは、ドラッグレースなどのスタート時に見られるタイヤの空回し
(バーンナウト)を安全に行う為に前輪だけブレーキを掛けておく
「ラインロック」装置のスイッチです。
ちなみにこのラインロック・スイッチ・・・
OFF時はスイッチ本体が赤く光ります。
↑続いてデジタルスピードメーターです。
切り替え式で「0.0」マイルと「88.0」マイルが表示出来ますが
やはりレプリカ・・・
どうやらちゃんとしたデジタルカウンターの機能は無く
指定された数値のみを表示する仕組みになってまいます。
背中の乾電池はデュラセルのカッパートップ。
オリジナルは9Vを横並びに上下に2本づつ計4本使用していますが、
このレプリカは何故か上片側が単三になってしまってます(>o<")
電気的に変更する知識を持ち合せていないので
このままにしておきます・・・(T_T)
以上「bfcoulombe.com」レプリカのご紹介でしたが
この状態にするまでかなり手を加えてありますので
そこら辺の事もご紹介〜です。
↓コチラが到着時・・・。
初見では、ちょっと汚いくらいかなぁ〜なんて思いましたが、よく見ると
プロポのメインスイッチが折れていたり、レバー形状の違うスイッチが
付いてたり散々たるありさま。
デジタルメーターを固定しているプレートやラインロック・スイッチの
黒いステーなど、大きさの認識があまいパーツも有。
カラフルなコード群が微妙な上に、これでもかぁ〜って位に結束バンドを
使っていたりとで、すっかりテンション・ダウン・・・( ̄ω ̄)=3 うへー
という訳でそこら辺を改修します。
バラしてみると、どうやらこのプロポはジャンク品を手直しして
作られたらしく、スイッチが違ったのもそのせいだと分かりました。
どうせ直すんならフタバのスイッチを使ってくれればいいのに〜
などと嘆いても後の祭り・・・。
コチラがプロポの本国でありました(;^_^A
オークションにてそれらしいフタバのジャンク・プロポを入手し改修スタート。
裏面のドク仕様な部分の配線に白いコードを追加し色の派手さを抑え
結束バンドを収縮チューブに変更します。
配線の取り回しをやり直し電池ホルダーの向きも変更。
デジタルメーターを固定しているプレートを小型化し、
ラインロック・スイッチ・ステーも小型化しました。
ただ、このラインロック・スイッチのステーはオリジナルには見られず、
オリジナルはプロポ側面にスイッチをそのまま直付けしているように見えます。
プロポのメインスイッチは中身を全部出さないと交換出来ないので
徹底的にバラします。
ついでに、操作スティックを囲むように取り付けられている銀色の
輪っか状プラパーツや両サイドの黒い側面パーツも交換します。
なにせ側面パーツのネジ山が潰れているせいで裏ブタが
接着されてましたから・・・
そんなワケで、細々とイジリ倒しどうにかこうにか移植終了!
こうしてようやくお気に入りの状態になったのであります〜(≧∇≦)b OK
コチラが部品取りさせてもらったジャンク品。
オマケ〜♪
映画の登場シーンをよく観察してみると
チョッピリ面白い発見があったりします。
そこでいくつか気が付いた点を。
↑
@.「愛犬「アインシュタイン」をデロリアンに乗せドアを閉めた後のシーン」
プロポの裏側でゴソゴソやっているとスイッチオン!
プロポのメインスイッチはOFFのままです・・・
デジタルメーターを固定しているプレートの角がたっています。
↑
A.「@のシーンの直後、マーティーとドクのカットが入り再びプロポのUPシーン」
今度はプロポのメインスイッチが入ってます。
中央のパイロットランプも点灯。
ラインロック・スイッチの上にあるハズの赤いインジケーターランプが無くなっています。
何故かラインロック・スイッチとデジタルメーター下の2つのトグルスイッチも上がっています。
デジタルメーターを固定しているプレートの角が丸まっています。
↑
B.「二人でデロリアンの直線上に立ちラインロック・スイッチを入れたシーン」
今度はプロポのメインスイッチが折れて無くなっています。
赤いインジケーターランプ復活!
デジタルメーター下の2つのトグルスイッチが下がっている・・・
デジタルメーターを固定しているプレートの角がたっています。
↑
C.「アクセルのレバーを上げ、バーンナウトを開始したシーン」
あれ〜〜アンテナが伸びていない〜!!
またもやデジタルメーター下の2つのトグルスイッチが上がっています。
デジタルメーターを固定しているプレートの角は丸まっています。
↑
D.「ラインロック・スイッチをOFFにしたシーン」
良かった〜アンテナが伸びました〜!
↑
E.「タイムトラベルしたデロリアンを振り返り見送るシーン」
これはただ電池が見やすかったので載せてみました。
電池の向きも色々あるのが確認できました。
撮影順はストーリーとは関係なくバラバラに進むでしょうから
少しの故障・修理を加えただけで数種のプロップが存在したような
錯覚に陥りそうですが、実際には同じ物なのかも知れません。
そんな事を考察しながら映画を観るのが
これまた楽しい〜〜(゜-゜)\バキ
今回紹介した「bfcoulombe.com」社製プロップレプリカは
栃木県にある「那須PSガレージ」さんにも展示されています。
しかも 実車の「タイムマシーン・デロリアン」までも〜w(@o@)w
その他素晴らしいムービーカーも多数展示!
一度遊びに行ってみたいです\(^▽^)/
映画プロップへ
Copyright (C) 2005-2010 Yocchi's property man All rights reserved.