Yocchi's property man
アスベルのガンシップ
Nausicaa of the Valley of Wind. Asbel's Gunship
「風の谷のナウシカ」ペジテ市の戦闘機 製作記 C
前ページより
ダンボールの主翼を立体化しています。
今回は、”フシ”と”機体”の間を取り持つ「クビレた部分」を作ります。
前縁は機関砲。後縁はジェット噴射口になっているこの部分
後で電装を施す為、中空パーツにします。
バランスをみながら左右にフシを配置し等間隔を維持出来るよう
紙粘土を「フシ」と「機体」の間に盛り付けスペーサーにします。
このフシ・クビレ・機体にまたがった後方・噴射口辺りのディテールは
私がもっとも気に入ってる箇所であり、ここが作りたくてこのガンシップを
作っていると言ってもいいくらいなのであります (;^_^A
後々の製作テンションにも大きく影響を及ぼしそうなので
気合を入れて作業にあたるのでありました。
乾燥したスペーサー(紙粘土)に油粘土を盛り、形を作っていきます。
このパーツの形状はとても複雑で、各部位との繋がり具合を
原作本片手に再現していきます (>o<")四苦八苦〜〜
しか〜し、矛盾するところは当然出てくるもんです (T∩T)
なるべくイメージを損なわないよう形にしますが、
そのさじ加減がフルスクラッチの醍醐味〜!
納得いくまで何度でもやり直します。
良くも悪くも、なんとか形状出しを終了しました。
ここのパーツは強度が必要なのでFRPへ置き換えます。
ただ、フシを外したり分解すると粘土原型が変形するので
そのままの状態で石膏型を作る事にしました。
まずは切り金(0.1〜0.2ミリ厚・金属板)を粘土原型に差し込み
型の分割に備えます。
後ろはこんな感じに・・・
お決まりの石膏がけでございます〜。
数回に分け厚みを増していきます。
下面も同じように石膏をかけています。
石膏が硬化したところで翼に通してある心棒を抜き取り
分解していきます。
切り金も抜き取ります。
石膏型を開き、中の粘土とスペーサーを取り出すとこんな感じに。
こびりついた粘土をクリーニングし、型の完成!
十分乾燥させて次の作業に移ります。
今回、それほど抜き辛い形状ではなさそうなので
離型剤として床用ワックスを使ってみます。
”塗って乾燥”を2〜3回繰り返してみました。
そしていつものようにFRPを張り込んでいくのであります。
まずは”マイクロメッシュ”のガラスクロスからです。
続いて”並目”ガラスクロスを貼ります。
そしてもう一度同じ並目ガラスクロスを張り込み
作業完了です。
完全硬化を待ち、型から剥がしに掛かります。
今回は床用ワックスを離型剤に使ってみましたが、結果は
まーまーと言った感じでしょうか・・・(;^_^A
極端な癒着は起こっていませんでしたが、綺麗にパカッ!って
感じにはいきませんでした。
やはりここは素直にPVA離型剤を使った方がいいようです。
(なんだか毎回同じ事言ってるなぁ〜と)
出来上がったパーツはバリを取り、仮組みします
今回作った「クビレた主翼部」の翼型は、
キャンバーを大きくとって最大揚力係数を稼いでる
「三角おにぎり形」と仮定して作ってみました。
※(キャンバー)とは、主翼断面の上面・下面の膨らみを指します。
その程度は、主翼断面の前縁と後縁を直線で結んだ線(翼弦線)と
上面の線と下面の線を平均した線(翼形中心線)の差で示されます。
キャンバーを大きくすると揚力も上がる反面、抗力も強くなります。
この特性から、低速用機体はキャンバーの大きな主翼、
高速用機体はキャンバーの小さな主翼を用いるのが一般的です。
また、フシより外側の主翼・翼型は高速機体に向いている
対称翼(上面と下面の形状が対称)と仮定します。
(まだ作っていませんけど・・・)
対称翼だとキャンバー0です。
一つの主翼の中で2つの翼型を絶妙に配し、高い機動性能を
引き出していると思われるアスベルのガンシップ・・・。
次はようやく主翼の製作に入ります。
つづきます。
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