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ファルコ
「未来少年コナン」インダストリアの飛行艇 製作記 C

future boy conan. Falco

(内部鉄骨フレーム&コクピット 編)


いよいよ、内部の製作に入ります。

製作当初から考えていたのは、内部の鉄骨フレームを
きっちりと作ってからFRPの左右機体パーツで
包み込むように仕上げる方法なのでした。

しかし問題続出の為、路線変更です。

コクピット用スペースと乗員用スペースを確保しながら
鉄骨フレームを左右機体パーツの内側に張り込んで
再現する事にしました。

では、製作開始です。


今回のファルコ最大の問題点となったのは
左右機体パーツの接着面であります。

両方合わせ60センチ弱はあろうかと思われる大きな翼を
支えなければならない為、しっかり接着出来ないと
機体真ん中から真っ二つなんて事にもなりかねません。

そこで、ポリパテで1センチ幅くらいの「のりしろ」を作りました。



位置決めはボディーにマーキングしながら慎重に行います。

接続には真鋳棒を使い強度保持に努めます。
おそらくこれで大丈夫のハズ・・・




後々の事を考え、先にキャノピーの原型を作る事にしました。

側面図と正面図より切り出した厚紙をガイドに形状を確認します。
コクピットに合わせてみると、何とピッタリ !!




気分も上々、ねんど(フォルモ)を「こねこね」するのでありました。



そして紙のガイドをフォルモで包み、形を整えます。
フォルモは乾燥すると縮むので、
ちょっと大きめにしておく必要があります。

どことなく愛嬌のある「おたまじゃくし」の誕生です。


成形前                       成形後


取りあえず全体を仮組みし、
フラップ・エレボン・ラダー・室内スペースなどの
位置関係をペンで書き込み明確にしておきます。



こうして下準備を終え、いよいよ内部構造に取り掛かっていくのでありました。


まずは乗員席フロアーの位置決めを外側から行いました。
ピンバイスで数箇所穴を開けます。



開けた穴を頼りに3ミリの三角棒を接着。
これは床板をのせる為のガイドになります。




図面より、FRPの肉厚分を差し引いて厚紙を切り出します。

この作業をしている時、内部にキッチリ収まってくれるかどうか
不安でもあり、楽しみでもあったりするのでした。

微調整無しでピタッ!っとくれば私の勝ちなのであります(大袈裟)。



恐る恐る中に入れてみると・・・・
おおむね良好でした。

ふふふ・・・ 今回は引き分けかな。




多少の調整は必要なものの、プラバンへ置き換えてからでも
十分対応出来るので、早速切り出してみました。

ちなみに、使用したプラバンは「エバーグリーン社」の
「Vグループ」です。

この他にも、同社は特徴の有るプラバン・プラ棒などを発売しており
フルスクラッチをする人にはとても有り難い存在のでありました。




続いて縦方向の壁面です。

乗員室とコクピットでは床の高さに違いが有り、
またそれを隔てる壁には双室を行き来する為の誘道があります。

無理なく工作したい所なのですが、やはりそこはアニメーション
無理だらけなのでありました。

3D化するのに独自の解釈も加味し、無理なく嘘を付かなければ
嘘っぽく見えていまいます。



2Fの床です。
取りあえず機体の中に収まるように微調整です。




一応、内部・居住スペースの素体が出来ました。
今後はこれをベースに手を加えていきます。

それにしても前方(乗員室)は狭いですなぁ。




内部に納めてみます。

内部を動き回る戦闘員達を妄想しながら誘道の位置や
椅子・コンソール・その他・・・ の位置関係を
現物あわせで決定していきます。




1Fと2Fを隔てる壁の上は、2F(メインコンソールパネル)と
1Fの(天井)の役割を持たせなくてはいけません。




早速プラバンをヒートプレスし、適当なRを付けます。
角度的に使えそうな所を探し、切り出してコンソールを作ります。




ざっくりとですが出来上がりました。
何とかコンソールと天井を兼ねたパーツも付き
各部を詰めて行く作業開始です。



つづきます。



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